総合カタログ2018
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コンパストレーニングマシン導入の目的を教えてください私たちの施設では、自立支援介護に力を入れて取り組んでいます。高齢の方々ができる限り元気でいられる、元気を取り戻すことができる施設でありたい、というのが我々の出発点です。自立支援介護では「水分摂取」「食事」「自然排便」「運動」の4つの要素を重視しますが、このうちの「運動」に、トレーニングマシンを用いたリハビリテーション(以下、リハ)を導入しています。歩行訓練など本格的なリハを行うと同時に「立ち上がる」「身体を前傾させる」等、基本的な動作を思い出し、リハを行いやすくするという目的で現在、入居者の約9割の方が活用しており、例えば要介護5の方でも、トレーニングマシンに乗る姿勢がとれればご利用いただいています。ご利用者の声や具体的な成果についてはいかがでしょう導入して1年が経ちますが、トレーニングマシンを使うことを嫌がる方はほとんどいらっしゃいません。「やってみるとすごく楽だ」「身体が軽くなった」「リハの後、清々しい気持ちになる」などの声もいただいています。グループでお茶を飲みながら、マイペースで楽しまれている98歳の女性もいらっしゃいますよ。また、トレーニングマシンでのリハを続けて、日常生活でも積極的に歩くことで車椅子を卒業できた方もいらっしゃり、一定の成果に結びついていると感じています。トレーニングマシンを用いてリハを行う際、留意している点は?プログラムは、歩行スピードの測定を定期的に行うことなどと並行して、各ご利用者のADLレベルの変化を鑑みて決めています。また、楽しくリハをすることがとても大事なので、身体に強い負荷を与えていないか、ご本人がどう感じているかを常に確認するようにしています。個人的には、声かけをすること、とりわけ沢山褒めることを意識しています。トレーニングマシン活用の意義や、今後の展望をお聞かせください正しく設定すれば、毎回同じ姿勢で運動ができるということが大きなメリットだと思います。つまり、PT等のセラピストではなくても、目的やどんな設定が必要かを理解していれば、リハを行うことができるのです。私がマンツーマンで行うリハ以外にも、選択肢の幅が広がっていると感じています。どのスタッフでも良質なリハを提供できるのは、他の施設にとってもメリットではないでしょうか。そうした理由からも、今後オープンする系列施設でもトレーニングマシンを導入する予定です。老人ホームは高齢者を閉じ込める場所では決してなく、外へどんどん出ていくための場所であると我々は考えています。トレーニングマシンを活用したリハで元気になってもらい、さらにはその後の人生をどう楽しんでいただくかということにまで視点を広げて、今後も取り組んでいきたいです。User Report Vol.4低い負荷で、同じ動作を、安全に行える。リハビリテーションにトレーニングマシンを使う意義は大きいです。株式会社サンケイビルウェルケアウェルケアガーデン久が原様ウェルケアガーデン久が原/東京都大田区[ DATA ]居室数 91室酒井医療 納入機器コンパス 4機種、アンウェイシステム、プレステップ、ACトレッドミル[ お話を伺った方 ]理学療法士/機能訓練指導員新木 基之 先生株式会社サンケイビルウェルケア田谷 仁志 様www.sankeiwellcare.com/facilities/wellcaregardenkugahara/理学療法士/機能訓練指導員新木 基之 先生株式会社サンケイビルウェルケア田谷 仁志 様17

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