総合カタログ2018
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User Report Vol.8大迫 傑ナイキ・オレゴン・プロジェクト/長距離陸上競技選手高校時代に超音波治療器に出合い治療器によるコンディショニングを知った。強度の高い練習を行うと、アフターケアも大事ですよねコンディションはどのようにして整えていますかアメリカでも日本でも週に2回はメディカルトレーナーにケアしてもらいます。その時疲労を感じている部位を中心に、オイルマッサージなどの手技のほか、治療器も使います。日本での治療器は超音波ですが、アメリカでは主にレーザーを使っています。ただ、正直レーザーだとケアできている実感がわかないんですよ。やっぱり使い慣れた超音波がいいですね。アメリカでは超音波の治療器が珍しいのか、僕の超音波治療器を持っていくと、まわりの選手が興味津々で尋ねてきます。セルフケアはどのようなことをされていますか自宅だとTVを見ながらストレッチとか、ボールでお尻のコリをとるとか。簡単な方法ですが、こまめに筋肉をほぐすように心がけています。温かいお風呂に入って疲労回復もしたいんですが、アメリカは湯船に浸かる文化がないので、これはなかなか叶わないですね。これから寒くなるので、お風呂で温まりたいですけどね。大迫選手がコンディショニングを本格的に受け始めたのはいつからですか中学時代は鍼をしていました。超音波などの治療器の存在を知ったのは高校です。高校のコーチが現役時代に購入した超音波治療器を生徒に貸し出していて、使わせてもらったらすごくよかったんです。体が温まる感じがするし、翌日も疲れを残さず、体は軽いし。その治療器、僕が一番使っていたんじゃないかな。その時から治療器でコンディションを整えることを覚えました。高校時代はメディカルトレーナーがいませんでしたが、大学に入ると週に1回メディカルトレーナーが来てくれるようになって、プロにケアしてもらう大切さも知りました。リオオリンピックには5000mと10000mで出場されました出場されて、ご自身にどういう影響がありましたか普段どおりの力が出せたし、その結果自分のレベルがわかった大会でした。これからももっとがんばろうと、モチベーションがアップしましたね。普段からいい先輩やチームメイトに囲まれていますが、もっと先輩方から学びたい。吸収したものを自分のオリジナルのものにしてもっと力をつけなければとも思いました。東京オリンピックに向けての目標を教えてください今、照準を合わせている大会です。自国開催はモチベーションにはなりますし、目標を高くもっていい結果を出したい。そのためには一つ一つ、できることをしていくしかないですね。大迫 傑 (おおさこ すぐる)1991年5月23日生まれ。東京都出身。長距離陸上競技選手。3000m、5000m日本記録保持者。2015年にナイキ・オレゴン・プロジェクト(アジア人史上初)へ正式に加入。現在はフルマラソンにも出場し、注目を集めている。[主な成績]・東京箱根間往復大学駅伝競走(2012年)/1区区間賞・世界ユニバーシアード選手権大会(2012年) 10000m/優勝・Rieti Meeting(2014年)3000m/日本記録・ナイトオブアスレチックス(2015年)5000m / 日本記録・日本陸上競技選手権大会(2016年) 5000m、 10000m/優勝、2冠達成・ボストンマラソン(2017年)/3位、日本人男子で30年ぶりの表彰台・福岡国際マラソン(2017年)/3位、日本歴代5位の記録をマーク※2017年12月現在ナイキ・オレゴン・プロジェクト酒井医療は大迫傑選手のオフィシャルサプライヤーです。21

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