2019-2020 総合カタログ
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れるところです。一度エビデンスが作られると再現しやすいのも特徴です。過去の文献を当たってこの設定でやればこういう効果が得られるというモデルを見つければ、それを再現、活用できます。その蓄積によって、さらに確実な成果を上げられるようになるし、治療計画も立てやすくなる。もちろん治療器では解決できない問題もありますが、うまく使って治療の幅を広げて、選手にとって最大限の効果を出したいです。一方で、できるだけ慎重に使いたいと思っています。痛みは生体の危険信号という意味で大事なストッパーです。それを治療器で止めてしまうと体に負担をかけることもあります。ケースバイケースになりますが、今止めてもいい痛みなのか、医療従事者の目線でいつも見極めながら使いたいと思っています。松井トレーナーが超音波、ハイボルテージの器機を選ばれた理由をお聞かせください。(松井)超音波は以前から使っていましたが、フィジオソノはバッテリー式で持ち運べるので使い勝手がいい。それから痛みに対しては、ハイボルテージが断然即効性が高いですね。ハイボルテージを使った感想は?(川村)ハイボルテージは強めの刺激で筋肉が収縮する感じがよくわかります。効果が実感できるので、アスリートとして必要な時にはもちろんやります。(田中)使用感がはっきりしているので僕は良いと思います。脛の内側に使うと、硬くなった足首の痛みがすごく楽になるのでよくやってもらっています。お二人にとって治療器の存在はどんなものでしょう?(田中)ケガをしたり痛みがある時には絶対的に相談すべき人がトレーナー。そのトレーナーが用いるものですので、必要なものだと思っています。(川村)トレーナーと治療器の存在があるのとないのとでは大違いです。ピッチに立って戦うためには、揺るぎない覚悟が必要です。両者のおかげで覚悟を決めて試合に臨めるのだと思っています。松井トレーナーにとっての治療器の存在とはどんなものでしょうか?(松井)一番頼れる存在ですね。治療器の良いところは、設定が数値化されていて、なおかつ細かい設定ができて、確実な成果を上げらトレーナーと治療器のおかげで、揺るぎない覚悟で試合に臨める。User Report Vol.4視覚障がい者サッカーブラインドサッカー男子日本代表[ お話を伺った方 ]視覚障がい者サッカーブラインドサッカー男子日本代表田中 章仁(たなか あきひと)学生時代は弱視であったが2002年に視力低下。2005年にブラインドサッカーと出会い、2008年日本代表初選出。以降、危機察知能力の高さと的確なポジショニング、味方へのコーチングを武器に、日本代表のDFの要として活躍。川村 怜(かわむら りょう)少年サッカーをやっていたが、7歳の頃から視力が低下し中学以降はサッカーを離れる。2007年に進学した筑波技術大学でブラインドサッカーに出会う。2013年日本代表に初選出され、ブラジルとの親善試合で代表初ゴールを奪った。日本選手権でもMVPを獲得した日本代表のキャプテン。松井 康(まつい やすし)2004年のアテネパラリンピックから正式種目となったブラインドサッカーと出会いトレーナー活動を開始。(理学療法士/日本体育協会公認アスレティックトレーナー/日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツトレーナー/NSCA -CSCS)NOVEMBER 2018Advance vol.0202可能性は想像を超える。挑み続けるアスリートたちを酒井医療は応援します。最高のパフォーマンスを常に発揮したいと願うアスリートのために、酒井医療は、科学的根拠にもとづく物理療法・評価・トレーニング機器、世界中から収集したスポーツ医学の最新情報を提供しています。2018.11アスリートの明日へ踏み出すチカラになる。アドバンスNOVEMBER 2018 vol.022018年11月1日 第1刷発行発行・編集/酒井医療株式会社〒162-0801 東京都新宿区山吹町358-6TEL:03-5227-5775 FAX:03-3260-0073撮影/有限会社シーン、株式会社ジオフォトクリエイションゴウインタビュー協力・文/丸山有美、津島千佳※本冊子は医療関係者に対しての情報提供を目的としております。 一般の方への閲覧・配布は禁止させていただきます。アスリート×トレーナーそれぞれのサポートブラインドサッカー 男子日本代表視覚障がい者サッカーアビスパ福岡プロサッカークラブガンバ大阪プロサッカークラブ京セラ女子陸上競技部 +Physical Studio HArt.陸上競技チームロコ・ソラーレ +PHYSIT CONDITIONINGカーリングチーム夢はただひとつ世界のトップカーラーになることアスリートを支える力19

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