2020 総合カタログ
16/373

After● 入所者数 入所支援定員70名生活介護定員85名(うち通所15名)短期入所定員4名● 酒井医療 納入機器PAO 2台、ストレッチャー4台、パンジーi 1台高嶺園では、大浴槽、座位浴槽、仰臥位浴槽を設置していましたが、いずれもスタッフの腰への負担が大きいことが課題となっていました。そこで、スタッフの「職業寿命」を守るため、「抱えあげない介護」を実践するための浴室づくりを検討することに。スタッフの腰痛予防とご利用者様の褥瘡改善を目的にシャワー浴槽PAOを、入浴する方の残存能力を生かした安全な入浴の実現に向けて、個浴を実現するパンジーiを導入しました。また、抱えあげない介護のために、すでに設置していた天井走行リフトの再活用も検討することになりました。シャワー浴槽や天井走行リフト、ストレッチャーの配置はスタッフの動線を考慮して最適なレイアウトに。安全で効率的な入浴を実現するために、介助動線を、床にテープを貼ることで見える化し、スムーズな作業を実現できるようにしました。さらにローテーションにも工夫を凝らすことで入浴介助を効率化。ご利用者様にも安心・安全な入浴を提供できるようになりました。設備を見直すことで、スタッフの健康を守るとともに、「同性介護」ができる環境が整いました。また、2300ℓの水道水が必要だった一般浴槽を撤去したことで光熱費を抑えられるようになり、さらに太陽熱利用給湯設備を導入し上水を井戸水に変更することで、災害時の備えとコスト面での効果もあげました。車椅子からストレッチャーへの移乗には天井走行リフトを、ストレッチャー同士での移乗にはスライディングボード等を活用し、腰への負担を軽減。障害者支援施設 高嶺園[山口県宇部市]お話を伺った方: 施設長 綿谷 強 様User Report VOL.2社会福祉法人高嶺会 障害者支援施設高嶺園Before√抱えあげない介護の実践で腰への負担を軽減できる環境を整備。業務の効率化だけでなく無駄なランニングコストもカット。スタッフの「職業寿命」とご利用者様の「安心・安全」に配慮した浴室へ。パンジーip.320PAOp.302棚座位入浴装置FROntierふろンティアケアしやすい浴室作りのポイントがよくわかるこれからの介護施設に適した浴室環境の考え方とはSpecial Bath & Rehabilitationフロンティアに掲載中!15

元のページ  ../index.html#16

このブックを見る