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(3)関節可動域の測定方法(肘関節・前腕・手関節)

[肘関節]屈曲と伸展

肘関節に関する矢状面の運動で、上腕と前腕が近づく動きが屈曲、遠ざかる動きが伸展である。

〈基本軸〉上腕骨
〈移動軸〉橈骨
※前腕は回外位とする。
〈参考可動域〉屈曲:145° 伸展:5°
〈推奨されるゴニオメーター〉軸の長いゴニオメーター(例:東大型角度計、神中式角度計)、またはプラスチック角度計

[前腕]回外と回内

前腕の運動で、前腕軸を中心にして外方に回旋する動き(手掌が上を向く動き)が回外、内方に回旋する動き(手掌が下を向く動き)が回内である。

〈基本軸〉上腕骨
〈移動軸〉手指を伸展した手掌面
※肘は90°屈曲位とする。
〈参考可動域〉回外:90° 回内:90°
〈推奨されるゴニオメーター〉プラスチック角度計

[手関節]背屈(伸展)と掌屈(屈曲)

手関節に関する矢状面の運動で、手背への動きが背屈(伸展)、手掌への動きが掌屈(屈曲)である。

〈基本軸〉橈骨
〈移動軸〉第2中手骨
※前腕は中間位とする。
〈参考可動域〉背屈:70° 掌屈:90°
〈推奨されるゴニオメーター〉プラスチック角度計

[手関節]橈屈と尺屈

手関節の手掌面での運動で、橈側への動きが橈屈、尺側への動きが尺屈である。

〈基本軸〉前腕の中央線
〈移動軸〉第3中手骨
※前腕は回内位とする。
〈参考可動域〉橈屈:25° 尺屈:55°
〈推奨されるゴニオメーター〉プラスチック角度計