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評価 (6)上肢の筋力評価

上肢の筋力評価

筋力評価は、対象とする筋の筋力を客観的な数値として把握するために行います。 再現性の高い結果を得るためには推奨される計測方法に従うか、初回の計測方法を記録しておき、次回以降も同じ方法で計測を行うことが重要です。

ハンドヘルドダナモメーター

上肢のデリケートな筋力の測定のため、100g単位での測定を可能にしたのがモービィです。

コンパクトなハンドヘルドダイナモメーターとして開発されたモービィは、表示部本体とプッシュセンサーが分離できます。
センサー部をオプションのプルセンサーや握力センサー、ピンチセンサーに付け替えることで多様な筋力評価ができるようになります。

  • モービィ基本セット(表示部+プッシュセンサー)

  • オプション プルセンサー

  • オプション 握力センサー(ジェイマータイプ)

  • オプションピンチセンサー

センサーによる測定の違い

ハンドダイナモメーターでの測定は再現性を高め、検者間誤差を最小にする努力が必要です。
センサーの特長を理解して、最適な計測方法を検討してください。

  • 肩の1st positionでの外旋筋力
    プッシュセンサーの場合
    センサーを前腕部に対して垂直に当てて測定する
    ●測定のメリット:環境設定が簡単
    ●測定のデメリット:検者の固定力が弱いと,再現性が低下

  • 肩の1st positionでの外旋筋力
    プルセンサーの場合
    手すり等ベルトを掛け,もう一方のベルトを前腕部にかけて測定する.
    外旋時に,センサーが引かれることによる,筋力を測定できる.
    ●測定のメリット:検者の固定力が弱くても再現性が保
    ●測定のデメリット:環境設定項目が多くなる

ハンドダイナモメーターの測定例

手関節の測定例

  • 手関節掌屈
    肩軽度外転,肘90°屈曲,前腕回外,手関節掌背屈中間位,手指屈曲位
    手掌中央ににプッシュセンサーをあて,掌屈するよう指示して測定
    肘の屈曲による代償動作に注意
    (手関節下にタオルをはさみ、落下させないように指示しておくと代償動作が防げます。)

  • 手関節背屈
    肩軽度外転,肘90°屈曲,前腕回内,手関節掌背屈中間位,手指屈曲位
    中節骨にプッシュセンサーをあて,背屈するよう指示して測定
    肘の屈曲による代償動作に注意
    (手関節下にタオルをはさみ、落下させないように指示しておくと代償動作が防げます。)

肘関節の測定例

  • 肘屈曲
    肩内転位,肘屈曲90°,前腕回外位
    プッシュセンサーを前腕掌側遠位部に垂直に当て,肘を屈曲させるよう指示し測定
    肩の屈曲,体幹の伸展による代償動作に注意

  • 肘伸展
    肩内転位,肘屈曲90°,前腕回外位
    プッシュセンサーを前腕背側遠位部にあて,肘を伸展させるよう指示し測定
    肩の伸展,体幹の屈曲による代償動作に注意

腱板筋力の測定

  • 棘上筋
    棘上筋の測定は,肩甲骨面,軽度外転位で,母指を上にむけるよう指示します.その後,前腕近位部に,プッシュセンサーをあて,外転を行うよう指示し測定します.
    測定時は,肘の屈曲,肩の挙上,体幹の側屈,伸展による代償動作に注意

  • 棘下筋
    肩内外旋中間位,前腕中間位,肘屈曲90°
    前腕遠位部にプッシュセンサーを垂直にあて,もう一側の手で,肩外転を制限し,外旋を行うよう指示して測定
    測定時,体幹の側屈,肩の外転による代償動作に注意

  • 肩甲下筋
    肩内旋,前腕回内位で上肢を背部につけるように指示
    前腕遠位部にプッシュセンサーをあて,手を背中から離すよう指示し測定
    体幹の屈曲,肘の伸展による代償動作に注意