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2. 痛みの発生機序

痛みは,「痛みの受容器-神経伝導路-中枢」のどこかの経路に加わった刺激によりインパルスが発生すると中枢に伝えられ痛みとして知覚される.

(1) 痛みの受容器

痛みの受容器は,強い刺激,一般には45℃以上の温刺激,組織を傷害する化学物質などの侵害刺激に特異的に反応する受容器である.

侵害受容器は,以下の2種類に大別される.

①高閾値機械受容器

・侵害性機械刺激に対し強度に応じた反応を示す.

・繰り返し刺激で反応は減弱する.

・刺激が終了すれば後発射を示さない.

②ポリモーダル受容器

・皮膚のみならず骨格筋,関節,内臓諸器官と広く全身に分布している.

・非侵害刺激から侵害刺激まで広い範囲で刺激強度に応じて反応する.

・侵害刺激を繰り返し与えると反応性が増大し閾値の低下がみられる.

・刺激中止後の後発射が長時間持続する.

(2) 神経伝導路で生じる痛み

神経線維に加わる物理的刺激・化学的刺激によってインパルスが生じたもの.

(3) 中枢で生じる痛み

皮質・視床・脳幹・脊髄などの刺激で疼痛を起こすもの.強い不快感を伴う激しい痛みとなる.

▷次回「痛みの伝導路」 2018年5月掲載予定