導入事例
グループ施設に広がるWILMO使用事例

栃木県下都賀郡野木町南赤塚1196-1

医療法人社団友志会 リハビリテーション花の舎(いえ)病院 様

友志会グループ(医療法人社団友志会、社会福祉法人延寿会、医療法人駿仁会)は、「かかわり合いを持ったら、家族のように親身な気持ちで誠実にケアを提供する」という志のもと、栃木県、茨城県に病院、高齢者施設、保育園など多数の施設を運営しており、急性期から在宅医療、介護まで地域医療の中核を担っている。
2020年、医療・介護の複合施設として、同一施設内に回復期リハビリテーション病院と介護老人保健施設を新規開設したことを契機に、同グループ内において電気刺激装置WILMOを9台導入し、日頃の治療に最大限活用いただいていることから、導入に至った経緯や現在の使用状況など現場目線でのコメントをいただいた。

導入コストの低さも選定の理由のひとつ。

-WILMOを選定された理由をお聞かせください。
WILMOを初めて目にしたのは、2019年福岡で開催した「日本作業療法学会」の酒井医療さんの展示ブースです。
当時友志会グループでは、既に電気刺激装置によるリハビリを行っておりましたが、WILMOのコンパクトな外見や軽さ、電極部分がマグネット式になっており自由に移動できるという特徴に驚きました。導入コストの低さも選定の理由のひとつになりました。

患者様の負担が少ないのは大きなメリット。

リハビリテーション 翼の舎病院
介護老人保健施設 空の舎
通所リハビリテーション ヒバリゆかい

-病院ではどのように使われていますか?
回復期病院であるリハビリテーション花の舎病院・翼の舎病院では、WILMOを主に入院患者様のリハビリに使用しています。毎日朝夕、上肢に特化したリハビリの自主練習時間を設けており、各40分の訓練を行います。訓練は4名程度のグループで行い、担当OT1名がサポートします。
リハビリ訓練では課題表と物品(ペットボトル、ペグ、おはじき等)を用意し、WILMOなどの電気刺激装置を装着して課題を一つずつこなしていきます。
例えば、翼の舎病院では、リハビリデータの計測・比較のため、8週間を1クールとして訓練を行います。訓練中はWILMOを終始装着していますが、軽い為、長く使っても患者様の負担が少ないのは大きなメリットです。

5つのデイケアにてWILMOなどの電気刺激装置を使用した自主練習を提供。

-高齢者施設ではどのように使われていますか?
当法人の5つのデイケアにてWILMOなどの電気刺激装置を使用した自主練習を提供しています。個別リハビリとは別の時間に、活動量を担保できるよう実施しています。
病院と異なりグループではなく、対象者が個々で実施しています。
病院でWILMOを使用した患者様が、退院後デイケアでも自主練習を継続することもあります。
WILMOは電極の脱着も容易です。また、WILMOは粘着パッドのみを交換できるので、本体を大量に用意しなくても、多くの患者様にお使いいただけています。

年齢や疾患で選定している訳ではなく、患者様の状態により使用を検討。

-対象の患者様はどのように選ばれていますか?
WILMOの使用に際しては、リハビリ医の指導のもと、リハビリスタッフが対象患者様の具体的な治療方針・計画を決めていきます。花の舎病院・翼の舎病院では入院患者の6割ほどを脳血管障害(CVA)の方が占めています。ただ年齢や疾患で選定している訳ではなく、患者様の状態により使用を検討しています。
WILMOは筋電信号を拾えれば使用可能なので、手指が少し動く方や脳卒中機能障害評価法(SIAS)で手指の項目が1-Bレベルであれば使用をご提案します。また、随意運動がない方であっても個別リハビリの中でWILMOを試した結果、筋電反応が見られる場合には訓練を実施しています。

スタッフからは操作や設定方法が覚えやすいという声。

-WILMOを使われたスタッフや患者様の反応はいかがでしょうか?
WILMOは毎回データがリセットされるので、導入当初はセッティングに時間がかかると想像していました。しかし、患者様の身体の状態により、設定は日々変化することを考慮すると、WILMOは簡単に設定できるため現場レベルではスムーズに使用できています。スタッフからは操作や設定方法が覚えやすいという声を聞いています。
患者様からは、医療機器っぽくない清潔感のあるデザインのため第一印象も良く、「義肢装具感がない」「強く電気が流れるイメージがしない」といった感想をいただいています。

スタッフ間で設定の共有をすれば、より正しく具体的に評価ができる。

-WILMOをこれから使われる方にワンポイントアドバイスをいただけますか?
WILMOは付属の電極パッドカバーを使用すると、電極のズレが大幅に減り、電気刺激がきちんと入る為、できるだけ使ったほうが良いと思います。
ただ、良い機器を使えば訓練が上手くいく訳ではありません。患者様に合わせた課題の設定が必要です。
当グループでは評価の目安を10回中、7回成功する程度の難易度、脳卒中後上肢機能評価(MAL)の麻痺手の主観的な使い易さ(QOM)が5段階評価で3.5から4.0ほどになるよう課題を設定するようにしています。
スタッフ間で設定の共有をすれば、より正しく具体的に評価ができるようにしています。

将来は、病棟での自主訓練や訪問リハなど活用の場を広げていければ。

-WILMOに今後期待できることは?
WILMOは4年前の導入から、1台の故障もなく使用できています。操作しやすく機器の安全性も高いため、とても満足しています。
将来は、病棟での自主訓練や訪問リハなど活用の場を広げていければと思っています。また本体のカラーバリエーションが増えれば、患者さんが選ぶ楽しみが増えるのではないでしょうか。

お話を伺った方

横尾一徳 先生 役職: 作業療法士 主任

業務歴:2006年 医療法人社団友志会入職
2006~2020年 リハビリテーション花の舎病院勤務
2020年 リハビリテーション翼の病院異動(開院)
2023年 リハビリテーション花の舎病院異動
現在に至る

施設情報

施設名称 医療法人社団友志会 リハビリテーション花の舎(いえ)病院
所在地 栃木県下都賀郡野木町南赤塚1196-1
ホームページ https://www.nogihosp.or.jp/facility/hananoie-hospital

※事例紹介に掲載している取材記事、固有名詞、数値などの情報は取材時のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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